巨人の肩の上に立つということ / ヒップホップ以後の音楽
すべての表現は完全なオリジナルではありえない。
「巨人の肩の上に立つ」という言い回しを聞いたことがあると思います。Google Scholarにも書いてある。ニュートンは手紙の中でこの言い回しを使ったことがあるらしい。
“If I have seen further it is by standing on ye sholders of Giants.”
ニュートンでさえ新しい物を生み出すためには先人の積み重ねが重要であることを認めている。
ヒップホップはそれまで存在していた音楽をサンプリングすることで新しい音楽(トラック)を作るというところに面白さがあり、サンプリング元のかっこよさがそのままであることも、サンプリングされることにより違う聞こえ方が変わることもある。しかし、新しい曲に元ネタが存在しているということは大前提となったと言っていいと思う(もちろんトラックを打ち込みで作る人もいるよ)。
以後の音楽は、予め存在するアーカイブに対してどうアプローチしたのかという聞き方が可能になったと思う。
Sly and the family stoneの"if you want me stay"から影響を受けただろうDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENの"MIRROR BALLS"から影響を受けただろうYogee new wavesの"CLIMAX NIGHT"を聞きながらそんなことを考えた。
何がいいたいかというと、オリジナル志向は結構だけどそれまでのものから切り離された傑作なんて無いということ。