20181009の日記
去年の9月から付き合っていた恋人と別れて3日ほど経った。正確には振られたのだけれど。
彼女に会う前に書いていた散文が予言的に見える形になってしまったのは驚いた。書いていた時は別れを切り出されるとは思っていなかった。
関係を続けたくない理由を話してくれたのは幸いだった。理由がわからないままなのはより辛いから。理由は身に覚えがあるものだった。また、自分自身の変えるのが難しい性格に結びついているものだったので受け入れてしまった。
彼女の表情からは他の道もあったのだということが読み取れた気がするけど、これで良かったのだと思う。違った形で同じことを繰り返してしまう気がするから。
僕はおそらく社会が苦手だ。人と人とがコミュニケーションを取るとき、そこには社会が生まれる。社会を円滑にやっていくためには、時には思っていることと違うことを言う必要がある。また、したい事と違うことをするべき時がある。僕はそれを茶番であり馬鹿馬鹿しいと思ってしまう。そのような態度が結果的に彼女の自尊心を傷つけてしまった。
社会性を身につけて適度な嘘をつくことができるのだろうか。コミュニケーションのために嘘をつくだけの価値があると思える人に今後出会えるのだろうか。
うまく社会をやっていけるか心配だ。しかしそれでも朝は来るし世界は回る。
「もう一度一緒に行こう」と言っていた店に二度と行くことはないのは寂しい。寂しさのクオリア。それを知ることができたのは良かった。