それでも虹は美しい

「理由を知っていても,その美しさは変わらない」

スターウォーズ フォースの覚醒 ネタバレあり / 地元は好きだけどいつまでもそこにいるわけにはいかない

自宅と学校の往復も慣れてきました。今年の冬はあんまり寒くないな。東京があったかいのかもしれないけど。

地元の友人が試験に合格して東京に来てたのでフォースの覚醒見てきました。友人は4-6見てなかったらしくて、戸惑うシーンが多かったみたいです。「見とけよ!古典やん!」って言ったらオタク扱いされた。

 

ネタバレありで感想を書きます。あとちょっとした考察も。見てない人は絶対読まずに見に行ったほうがいいですよ。

 

 

 

 

 

感想

最高だった。新キャラ達がすごくいい。俺のスターウォーズだ!って感じだ。

僕は親の影響で小学生くらいからスターウォーズ見てて、中学生くらいのときにプリクエルが始まったような世代です。エピソード4-6は好きだけど古典で、自分のものって感じではなかったんです。1-3は話があんまり好きじゃなかった。アクションシーンはかっこ良かったです。

 

それで7作目のフォースの覚醒です。

レイもフィンもポーも最高だ。ハッピーエンドになって欲しい。

レイが部品を磨きながら、隣のおばあちゃんを見るところとか、飛んでいく宇宙船を見るところとかを自分と重ねすぎてやばい。地元にいてもジリ貧だし、外に出てなんとかしなきゃって思ってました。レイ役の人の表情がいい。

フィンはポーとの絡みがいい。いっつも息切れてるけど。あと軽いけど。「正しいことだろ」ってセリフは思い出すだけでハナの奥が熱くなる。

ポーはナイスガイだ。フィンに上着あげるところとか萌えすぎる。あ、腐ってはいないです。

主人公が3人同じ場面に映るのをまってる。次回作見たい。

東京でこの映画を20代に見たということに意味があって、僕にとって特別なものになったと思う。地元への執着と、外への不安と、それでも旅立つという選択を自分に重ねてしまった。ハン・ソロを失ったいま自分の話を書かなければと思う。

 

 

 

考察してみたこと。

カイロ・レンとフィンは対の関係になってると思う。善から悪に移った人たレンと、悪から善に移ったフィン。フォースの才能ある人と無い人っていう軸でも対なんだと思う。

悪役が弱いのは物語として弱くなる原因だと思う。カイロ・レンは不安定な光を持つライトセーバーからもわかるように、完成した悪では無い。カイロ・レンを悪役として捉えると映画の魅力が目減りする。

しかし、この映画の敵役が「単一秩序への誘惑」だとすると変わってくると思う。シス側への誘惑をどうやって振り切るのかをテーマとして捉えると、重要なテーマになると思う。ニューオーダーのようにシンプルで力強い物に惹かれてしまうというのは危険だ。それ以外のものを排除することになってしまうから。

マズカナタの雑多な酒場と、ニューオーダーが同じ格好をして並んで演説を聞く場面は時間的に近い場所に置いてある。多様性vs単一性の対比だと見るのはそんなに無茶じゃ無いと思う。

現実世界でも難しいテーマなので、この問題を解決するストーリーは難しいと思う。まだ新シリーズの一作目だからこの先の展開がどうなるかわからないけど、単一性への誘惑をどうやって振り切るのか、振り切れるのかというところに注目して観ようと思う。