20170227の日記
何気なく入った手芸屋で毛糸の玉を見た。毛糸の赤は溶けてぼんやりしていて、ラベルだけがやけにリアルだった。
僕の友人は就職を済ませ、部下を持つような立場になりはじめている。頼みの綱だった高校時代からの友人も昨年DJ一本に絞ることをやめ、就職したそうだ。
僕だけがまだ何にもなりきれず、そのくせ大学院生というラベルを剥がすことを恐れている。何者でもないことも、何かになることも両方が怖いのか。毛糸の玉のままでは何の役にも立たない。
猫が遊んでくれればいいのに。
何気なく入った手芸屋で毛糸の玉を見た。毛糸の赤は溶けてぼんやりしていて、ラベルだけがやけにリアルだった。